3. ポインセチアとは?
ポインセチアはウダイグサ科トウダイグサ属の常緑性低木です。別名「クリスマスフラワー」とも呼ばれ、一般的には赤色と緑色のクリスマスカラーで親しまれています。クリスマスが近づくと街中などで見る機会が増える、寒い季節を彩る花です。
ポインセチアは、メキシコ原産の「ユーフォルビア・プルケリマ」という灌木(かんぼく)を改良して生み出された花です。灌木とは、ツツジやナンテンのような丈が低く幹が発達しない木本植物をいいます。現在では低木ともいい、幹と枝の区別が難しく高さ2〜3メートル以内が特徴です。
3.1 ポインセチアの特徴
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ポインセチアといえば特徴的な「赤色の花」をイメージする方も多いですよね。しかし、花と思われている部分は苞(ほう)という葉です。ポインセチアの花は、苞の中心にある黄色い部分です。
赤色と緑色の葉や白色の樹液以外にも、苞や花の形がベツレヘムの星(八芒星)に似ています。また、花言葉に「聖夜」を持つ点からも、ポインセチアがクリスマスフラワーとされている理由です。
4. 品種改良によって誕生した「プリンセチア」
ポインセチアは品種改良によって様々な品種やカラーが生み出されています。その中でも特に有名なのが、サントリーフラワーズが2009年に発表した、ポインセチアの新品種「プリンセチア」です。
プリンセチアとは、華やかな苞が隙間なく広がるユーフォルビアの新品種です。プリンセチアは華やかなピンク色や白色の色合いで、花ブーケのような愛らしい見た目が特徴です。2009年の日本フラワー・オブ・ザ・イヤー「最優秀賞」、2015年の国際フラワーEXPO(IFEX)「フラワー大賞鉢物部門グランプリ」など、これまでに様々な賞を受賞した品種です。
4.1 プリンセチアの花名の由来
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"プリンセス"のような華やかな印象と、"ポインセチア"を組み合わせて「プリンセチア」と名付けられました。
4.2 プリンセチアの花言葉は「思いやり」
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あなたの大切な人のために。
あなたの特別な時間のために。
かけがえのない幸せを願って、プリンセチアは色付きます。
5. ポインセチア、プリンセチアの花言葉
ポインセチア全体の花言葉は「祝福する」「幸運を祈る」ですが、カラーごとに様々な花言葉を持っています。
6. ポインセチア、プリンセチアの育て方
育成における適温や日当たり、水やりの頻度など、ポインセチア、プリンセチアを育てる上での注意点をご紹介します。
6.1 ポインセチア、プリンセチアの育成に適した温度
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ポインセチア、プリンセチアは冬に見る機会が多く「冬の植物」というイメージがありますよね。しかし、ポインセチアは本来、熱帯性の植物なので低気温が苦手です。ポインセチアの育成に適した気温は20〜30℃位です。最低気温5〜10℃以上を保ち、室内で育てる事が好ましいです。
6.2 ポインセチア、プリンセチアの置き場所
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ポインセチア、プリンセチアは気温が低く湿度が高い場所が苦手です。日光を好む植物のため、昼間は日光の当たる場所に置きます。玄関や窓辺などの気温が低下する場所、夜間に冷気が届く場所は避けましょう。また、暖房器具の温風が直接当たらない場所に置きましょう。5月から9月頃は日当たりの良い屋外に置いて育てましょう。
6.3 ポインセチア、プリンセチアの水やりの頻度
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ポインセチア、プリンセチアは、年間を通して鉢植えで管理しましょう。水やりは土が乾いている場合に、鉢底から水が流れ出る程度にたくさんあげるのが基本です。
水やりは基本的に午前中に行いましょう。夕方以降の水やりは、夜間に急激に気温が低下した場合、凍結の原因になる場合があるため避けましょう。
冬の期間(11〜1月)は、土が乾いて湿り気が無くなった時に控えめに水やりをします。生育期間(2〜10月)には、土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水やりをしましょう。
6.4 ポインセチア、プリンセチアに最適な用土や肥料
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ポインセチア、プリンセチアの栽培には、水捌けが良く水持ちの良い土が最適です。基本的には市販の園芸用の培養土で問題ありません。単用土を用いて作る場合には、赤玉土(小〜中粒)と腐葉土を7:3の割合で混ぜて使いましょう。
生育状況に応じて必要な養分を追加で与える行為を「追肥」といいます。生育期間(5〜10月)に追肥が必要となります。2か月に1回程度、緩効性の化成肥料を与える、もしくは月に2回程度、1000倍に薄めた液体肥料を与えましょう。肥料を与え過ぎると、根が肥料焼けを起こす場合があるため注意が必要です。
6.5 病気や病害虫について
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【ポインセチア、プリンセチアの病気】
「根腐病」「灰色かび病」があります。根腐病は水やりの頻度が高い場合、葉が黄化する、萎れるなどの症状が発生します。「灰色かび病」はカビが原因で発生し、葉にシミが出来る、黒く変色して枯れるなどの症状が発生します。日当たりや水はけの管理に注意しましょう。【病害虫について】
「ルイスアケハダニ」に気を付けましょう。ルイスアケハダニは、葉を黄色く変色させたり、落葉させる害虫がいます。体長は1ミリ以下のため、肉眼での発見は難しいでしょう。園芸用の殺虫剤を使用して予防・対策をしましょう。また、劣化した葉は剪定しましょう。
7. お見舞いの花ギフトには適しません
ポインセチア、プリンセチアの鉢植えは、お見舞いの花ギフトには適していません。これは鉢植えの植物が土に根を下ろす様子から、「根付く=寝付く」という縁起の悪い言葉をイメージさせるためです。
ポインセチア、プリンセチアの育て方
最適な温度や水やりの頻度など
ポインセチアは赤色と緑色の葉が魅力の冬を代表する植物です。クリスマスの季節が近づくと街中でも見かける機会が多く、別名「クリスマスフラワー」とも呼ばれます。ポインセチアは冬に見かける植物ですが、本来は熱帯性の植物のため低気温が苦手です。ここでは、ポインセチアの育成に適した温度や日当たり、水やりの頻度など、育て方をご紹介します。
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